2015年10月18日日曜日

【読書】ちょっと今から仕事やめてくる

この前(2015年10月)、久しぶりに新大阪の駅ホーム内の本屋さんに立ち寄ったが、新くしくできたスタバやらなんやらにスペースを占領されていて、昔よりも本屋さんが小さくなってたのがショックだったtomayutaです。

大阪から品川の新幹線の間で読み切れる本を新大阪の駅で探していたら、読書し始めの僕にぴったりのページ量の「ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)」を見つけた。
タイトルの印象から、ポップに仕事を早々に辞めて、起業やらなんやら第二の人生を歩む波乱万丈な物語かなと思ってので、購入。
しかし、内容は全然違っていた。


概要

ルーチンワークな毎日とブラック起業にこき使われまくり、入社半年で心身ともに衰弱していた隆が、駅のホームで自殺しそうになった時に、「ヤマモト」という男に助けられる。
その「ヤマモト」は、隆の同級生と名乗るが、隆はそんな記憶が全然ない。そんなヤマモトに心許した隆は、ヤマモトの助言等により徐々に自分の生活が好転しだす。

この本の面白み

人生のどん底に落ちている隆を、突如救世主のように救うヤマモト。
このヤマモトの屈託ない笑顔と関西弁に、隆は徐々に心許していくのだが、読んでる僕まで心温かくなった。
笑顔は想像するしか無いが、隆を元気つけようとする関西弁が、標準語よりも格段に優しく感じる。
そういえば、主人公を助けるパートナーには、関西弁を使っている割合が結構あるように思える。例えば、「風俗行ったら人生変わったwww」とかwww

物語の前半は、このヤマモトに心を許していく隆の心情や、隆の生が少しづつ良くなっていく様を読むことができる。
序盤早々 鬱状態の隆が、晴れ晴れな表情に変わっていく過程を読んでいると、単純にほのぼのとした感情に包まれる。
んで、好転するには、ヤマモトの助言が色々出てくるんやけど、その助言に「あぁ、なるほど!」と目からウロコがあり、お得感もある。

物語の後半は、ヤマモトの正体について展開が実に興味深い。
同級生のヤマモトが、実は同級生じゃなかったり、もしかしたら、幽霊かもしれないなど、なぜ隆を助けたのかも含めてヤマモトの正体が明らかになっていく過程はとても面白い。

総評

★★★☆☆
分量的にちょうどよく、ストーリーも簡潔になっているので、サクサク読める。
大阪〜品川の新幹線ないで十分に読み切れる分量。
ただ、少しストーリーが推測できたので、読書をよくする方にとっては、物足りなさを感じるかもしれない。
内容は、逆境を乗り越える系が好きな僕個人的には良かったので、★3つ。



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