タイトルの印象では、変わった食に関するレポートまとめかと思ったが、糞便が6割 食が4割と、正しいタイトルにしたら「奇糞珍糞珍食録」と言った感じの本だった。
概要
世界を股にかける著者が、あちこちの地域の糞便事情をクソ(糞)面白く詳細にまとめた著書。中国の解放便所をはじめ、インドやタイ、スリランカの原住民の排便事情、はたまたはシベリでの−40度環境での匠な野糞のやり方(一歩間違えると死に直結するから)など、世界の糞便事情から本書は始まる。
途中、サナダムシやアマゾンの肉食いナマズなどの、排便と関わりがありそうな寄生虫等の余談を挟みながら、後半はイソギンチャクの刺身などの珍食へと話がシフトしていく。
感想
著者はものすごく糞便に関して”熱意”を持っているのだろうか、心なしか食の話しは糞便よりも少し面白みが欠ける印象だった。まぁ、衝撃的な世界の糞便事情を読んだ後では、食の話はインパクトに欠けるのは仕方が無いのかもしれないが。。。
旅行前には、地域の美味しいモノや観光スポット、治安状況を調べるが、糞便が"どこで"できるかや"どうやって"やるかを事前に調べる人はいないと思う(少なくとも僕はそんなところまで頭が回らない)。
この本を読めば日本の糞インフラどれだけ恵まれているか分かるが、世界糞便事情を知らない僕らは当たり前のようにできる糞が、海外に行くとできなくなるなんて想像もできないであろう。
この本は、ただ単なる糞便情報発信の媒体だけでなく、旅行方針を見直させてくれ、僕ら日本人がどんだけ恵まれた便所(それが公園のぼっとん便所であろうとも)環境を持っているか気づかせてくれる聖書のようなものだと、僕は力強く思う。
このブログをスタバで書いているが、そろそろウンコがしたくなったので、今から便所を探しに行こうと思う。
こんな時にここが日本でよかった。綺麗な便所が目と鼻の先にあるのだから。
評価:★★★☆☆
読書時間:約4時間
読書時間:約4時間
0 件のコメント:
コメントを投稿